990人が本棚に入れています
本棚に追加
しかし、ここに来て彼は
その能力を発揮したことが無い。
なぜならここに居る者は皆
日本語を話すことが出来てしまうからだ。
政府から「行かなくて良い」とまで言われた
非常に不憫な能力の持ち主、それが悠也。
なぜ来たかというと、
弟さんに付き添う為だそうな。
そんな弟思いな一面もあったりする為
どこか憎めな…刹那、
僕の顔に何かが張り付く。
「ほらメガネ。バッタ捕まえたからやるよ。食え。」
これでもかと言うくらいニヤニヤする悠也。
「ちょ…校長、それバッタじゃないよ…」
僕の顔に張り付くバッタ
…じゃない…これは…G…!?
そして、悠也のニヤニヤが
大笑いに変わったまさにその時、
僕の中で何かが切れた。
「よろしいならば戦争だ。」
ドン引きするクロさんを余所に
第一次職員室対戦は始まった。
最初のコメントを投稿しよう!