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「ま、それでいーや。宜しくお願いします」
と、組長は私が減らした数で注文する。
「……わかりました」
お美代さんは不服そうに、けれども組長には極上の笑みを浮かべると去って行く。
……組長に色目をつかわないで下さい。
「良かったんですか?量減らして」
「燕が減らすように言ったんだよ?変なの」
思わず尋ねると、組長はくすりと笑う。
うー、その笑み、とても素敵です……。
とうっとりしていたら、
「あれ、燕お汁粉まだ残ってるよ。食べないの?」
ひょい、とお汁粉を組長にとられました。
まだ何も言ってないのに……。
いや、口を膨らませて食べてる可愛らしい組長が見れるからいいのですが。
「……お腹いっぱいなので、どうぞ」
「ん。ご馳走様ー」
しかも、もう食べ終わってるし。
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