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「休憩に入ります」
「はい、わかりました。あ、お昼はサンドウィッチを用意してありますから食べて下さい」
「はーい。頂きます」
なかなか評判が良いカフェで働いている私は、昼の時間の忙しい時間をやり過ごし、少し遅い昼食に入る。ここのカフェは人がくる割には従業員が店長の佐栄羽(サエバ)さんと、もう一人のバイト仲間の己斐沢(コイザワ)と私の三人しかいない。
忙しく働いているこっちとしては、人手は喉から手が出るほど欲しい。が、あまり居てすぎても問題だし、なにより何度かバイトの募集をし、私も面接をしたことがあるが来るやつ全員佐栄羽さんと己斐沢の二人のファンしかいなかったのだ。
「昼食に入りますねー」
「ゆっくりしてこい。んで、あいつに連絡でもしてやれ。お前が連絡あまりしねーから、俺のところに聞いてきやがるからよ」
「マジ?うわー悪いことしたなー。わかった連絡してみる」
厨房にいる己斐沢に声をかると、己斐沢は軽くため息をついて私に言った。聞いた私は苦笑いしかでなかったが、一応返事をしてスタッフルームがある二階への階段を上がる。
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