ファースト☆ハイヒール

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「そうそ、そうやってたまにはわがまま言ったらいいよ」 とご機嫌な理由を明かしてくれた どうみても買い過ぎた絆創膏の箱を手にして もう片方の手を繋がれ 「ゆっくりでいいよ」 そう促され、ベンチから立ち上がりふたりで並んで歩きだした 「懲りたなぁ」 ショーウィンドーに並ぶハイヒールは7センチはおろかもっとあるものもあって、とてもじゃないけどこんなのは履けないと ソレを見ながら発したら思ってもない言葉が飛んできた 「そうだね あ、でも 白いドレスのときはそこそこヒールがあった方がいいよね その時は痛くないやつ、一緒に探そう?」 いつものように少し屈んで耳元で内緒話の様な声 その言葉の持ってるものを理解するのに少し時間がかかって は?それって?????? 解りかけたときに一瞬パニックに 擦れてることも忘れ、何故か急ぎ足になって 「いったっ!!!」 ピリッと感じた痛みで顔が歪んだ私を彼は笑って、絆創膏の箱をカタカタと鳴らしていた
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