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「あんたこそ、生まれは南の国なんでしょ」
シャベリネコとも旅の途中で出会った。
気が合っているとは思えないが、なんとなくこうして一緒にいる。
戦闘じゃ役に立たないけど物知りだし、匂いとか音には敏感だし。
「うるさいぞ。ん? おいルア、何か聞こえるぞ」
そうそう、こんな風に。
ってのん気にしている場合じゃなかった。
私は腰に下げた剣に手をかけ、シャベリネコと同じ高さまで身をかがめた。
「敵?」
私には何も聞こえない。
子育て中のウルファドとかだったらどうしよう。
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