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十歳かそこらの女の子が、こんな森の中にいるはずがない。
そして二人とも武器を持っている。
髪の短い方が三俣の槍。もう一人は大剣。
どちらも可愛らしい女の子には似つかわしくないものだ。
「あれは妖精族じゃないか」
シャベリネコが私の肩から飛び降り、二人の方へと歩いて行く。
妖精族?
聞いたことはあるが、実際に見たことはない。
とりあえず博識なシャベリネコを信じて、剣をおさめて私も二人の近くへ駆け寄る。
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