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「後悔、していませんか?」
「何だよいきなり、俺が何を後悔してるって?」
「私に力を貸していることをです」
そう言った月の顔は沈んでいた。
「なんでそう思うんだ?」
「京谷さんは凄い人です。戦いも強いですし皆とももう打ち解けてますし」
そりゃまあ、俺が月たちの陣営に入って結構立つしな。これだけいれば普通に馴染めると思うんだが…これは言わない方がよさそうだな。
「誰だって時間をかければ誰とでも打ち解けられるし鍛えれば強くもなるだろ?」
まあ、俺の場合はチート入ってるだけだから偉そうなことは言えないんだけどさ…
「私は、一人じゃ何も出来ないんです。政治だって詠ちゃんに任せてばかりだし戦いは京谷さんたちに任せてばかりだし」
「俺だってそうさ」
「え?」
「守りたいもんがあるから戦えるしやりたいことがあるから毎日頑張れる。一人だけだったら戦えねえよ俺は」
「京谷さんの守りたい物が何なのか聞いてもいいですか?」
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