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後日、この突発的な行為は自殺として処理された。
しかし、同僚にはどうしても、納得がいかなかった。
いくら、タバコが吸えないからと、あんな無惨な最期を遂げなくてもいいはずたから。
男がどうして、あんな行為に及んだのか、彼と同じように、表の清掃しながら考える。その理由を。
同僚は何気なく顔を上げた。そして、タバコを一本くわえようとした時、その手が止まった。
「まさか…」
同僚は、それが男が狂った理由だと知った。
それが、事実ならば禁断症状というのが、如何に恐ろしいものか身にしみて分かる気がする。
震える手で、吸いかけたタバコを自分の目線の高さにもってきて立ててみる。
タバコの横では、清潔感に溢れる真っ白に塗装された煙突が、今日も煙りを上げていた。
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