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「今すぐ落ち着けと言っても無理だろうけど、僕の話を聞きながら頭の中を整理して欲しいんだけど」
男になめられまいと、余裕を持って言葉を返した。
「もう落ち着いてるさ。それで、その話ってのは何?」
男はその余裕がどこから来てるのか、すぐ理解した。
しかし、それを指摘して混乱されるのも面倒なので、無視した。
「君は元の世界で死んだんだ。でも君の魂はまだ寿命を終えていない。」
そこで俺は全てを理解した。
「あ~、あれか。つまり、俺はそちらの不手際で死んで、お詫びに力をくれて、魔法のある異世界に転生ってことだろ。天使さん?」
自信満々に言ってのけたが、男は苦笑いして、いくつか訂正した。
「だいたい合ってるけど、所々違うね。まず、僕は天使じゃなくて神なんだ。見た目が天使なのは元は天使だからさ。」
「お前等の世界にも昇進制度があるんだな。」
そう突っ込むと自称神様は笑いながら答えた。
「まあ、そんな感じかな。詳しい所まで話しても仕方ないし、そう理解しといて。」
この事についてそれ程興味はないので先に進めることにした。
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