6人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
その空間に残された神はその扉をじっと見つめて動こうとはしなかった。
しばらくすると、神の後ろの空間が歪みそこから天使が現れた。
「いいんですか?今がチャンスだと思うんですが。覚醒してしまったら大変なことになりますよ。」
天使が聞くと神は振り返らず扉を見つめたまま答えた。
「そんなことは分かっている。でも彼自身に罪はない。だから、せめて覚醒するまでは彼の好きにやらせてあげたいんだ。」
そして神は振り返って天使に言った。
「もしもの時は僕が必ず彼を殺す。」
天使はそうですかと応え姿を消した。
神も扉を消してその場からいなくなった。
最初のコメントを投稿しよう!