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「指原~寒い~。」
廊下の窓は、かんきのためかすべて空いている。
あまりの寒さに指原の背中へまわり、前からの風を防いだ。
「優子ちゃん探すきありますか?ちゃんと歩いてくださいよ。」
「うぅ。」
指原のくせにぃ。
と、気づくと誰も踏み入れそうにない
場所に来ていた。
「指原~?ここにこじぱ達はいないと思うよ?」
「そ、そうですかね?ぎ、逆にそうなき気がするんですがぁ...」
なにをうろたえているんだ?
いつも変な指原とはいえ、変だぞ?今のは。
と、ふと思ったが寒さに負けこれ以上は
何も言えなかった。
しかし、楽屋から遠ざかっている。
この広いビルをあまり場所の知らない私たちが歩き回るというのはかなり道に迷う方向に繋がりやすく少し不安気でいた。
しかし指原は、なぜか進む。前だけを見て。
おかしいな...
普通は...。
「ゆ、優子ちゃんここにはいないみたいだね。」
「あ、うん。」
しばらく沈黙が続き、
「戻ろっか。」と、
口にしたが、
「えぇ?!えっと、まだ探しましょうよ?ね?」
と、いつも以上に変なしゃべり方をしていた。
.....あやしい...
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