†第3章†友を大切に思い続ける王族

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その後は、スムーズに事が運び、朝の9時には準備を終えた。本当はもっと時間がかかると予想していたのだけれど。 やはり、全員で作業をするとはかどる。・・・違った。 皆、真剣に作業し、個々の処理能力が高かったからこそだな。 そう考えると、ディアスの処理能力は高すぎる。多分、俺達が仕分けた量なら一瞬で終わる。 俺もその位速く、仕事を片付けれるようになりたいものだ。 「カイリ、そこで突っ立っていないで早く行こう~。皆、先に行ったよ~」 なっ、もう先に行ったのかよ。速過ぎるだろ。俺はフィアに言われて初めて知った事実だった。 それと言い忘れていたが、今回のグループ分けでフィアと回ることになった。 グループの決め方は、じゃんけん。男と女で別れて、じゃんけんをする。 ちなみに、このじゃんけんに勝ち負けは無い。 ただ、1人1人がばらけれればいいから、グー、チョキ、パーで、丁度いい人数になるように分けることになった。 以外に時間がかからないものだ。 3回目ぐらいで決まったから。 そして決まったグループは、俺とフィア。クラウとシャルとセア。シオンとリザとレーナの3グループ。 各チーム、男と女がいるのは、何かあったさいに対処するため。 だけど、そうそう何か起こるとは限らないから、保険みたいなものだ。 起こったとしても、男女によって、配達しづらい場所を配達して行くとかだと思う。 例えば、明らかに女性の人しか入らない店とかだ。 そこに配達しに行かなければならないとはいえ、入りづらい。 もしあったら、フィアに頼む。 それよりも、速く出発しなければいけないな。配達が終わらなくなる。 「悪い悪い。じゃあ、配達しに行くか」 俺達は、担当する商業区域に向かった。
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