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横にいるフィアは、大して不安そうにしてはいないけど・・・。男としていいのか、俺?
否、良くないだろ。ここは気を引き締め、頑張らない。
え?普通は反対って?違うな。俺はこういう時は、頑張らないで通すんだ。
何故なら、頑張ろうと思っていると逆に頑張る気力が下がってくる。こういうのは、メリハリが大切だからな。
だから、適当に頑張ればそれでいい。
そんなことを考えていると、商業区域に着いた。
次はどんな恐ろしい配達先何だと、俺は心の中で身構え、配達先に向かう。
だが、そんな不安は配達先に着くと払拭し、さっきより楽だと感じた。
確かに手伝ってくれとは、何回か言われたが別段苦にならなく、普段できないような体験も出来たから楽しい。
後、仕事を手伝ってくれた報酬として、沢山色んな物も貰えた。大体が食べ物。
それと、ディアスに持って行ってくれと言われた物もある。
「カイリ、さっきより楽だったね~」
「そうだな」
俺とフィアは、一度休憩し、商業区域にあるベンチに腰を下ろした。
そして、今は何をやっているかというと、クレープを食べている。至福の時間だ。
さっき歩いていると、近くにクレープ屋を見つけたからな、俺もフィアもつい食べたくなったので、買いに行き休憩がてら、こうしてベンチに腰を掛け、クレープを食べている。
ちなみに、俺が頼んだクレープは、チョコレートとクリーム、バナナ、アイスが入った、クレープだ。
フィアは、桃とクリーム、アイスが入った、クレープ。
やはり、疲れた時には甘い物だな。今までの疲れが、消え去ったように感じる。
「カイリ~、カイリのクレープ少し頂戴~」
「ああ、いいぞ」
フィアは俺が口をつけていない所を千切り、食べた。
ん?何だ?
周りにいる奴等はジーと俺達をを見ていた。見ていた連中は、何か喋っているが聞こえない。
気になる。・・・ここからなら、感覚を研ぎ澄ませれば聞こえる距離だな。
感覚を研ぎ澄ませて、聞こえた言葉は関節キスという単語。
は?俺がフィアと間接キス?
そんなの日常的によくありすぎて、意識したこと無い。今まで生きてきて、ディアスやシオン、リザともあったから。
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