†第3章†友を大切に思い続ける王族

10/33
前へ
/378ページ
次へ
今更過ぎて、どうでもいい。まぁ、相手がちょっと気持ち悪い奴だったら、勘弁して欲しいけど。 と言うか、こんなんで反応するな。ガキかよ。 フィアは、俺達を見ている視線には目もくれず、もぐもぐ食べていた。 あっ、フィアが千切り終えてから、俺は再び食べ始める。アイスが溶けてきている。早く食べないと。 俺が再び食べようとすると、フィアに阻まれた。 「どうした?」 「ん~、僕がカイリの食べたのに、カイリが僕の食べていないのは不公平かなっと思ってね。だから僕のも少し食べていいよ~」 「ああ」 別段、自分のがあるからいらないのだが、貰えるのならば貰おう。 勿論、俺はフィアのクレープに、そのままかぶりつくわけではなく、口をつけていない所を千切ってだけど。 何だ?期待したのか?俺がフィアと間接キスをすることでも。 いくら、気にしないからといっても、普通は何処も口がついていない所を食べるだろ。 もし、間接キスだと思いながら食べようとすれば、そいつは変態だ。 間接キスをして許されるのは、無意識な時とか、恋人とかだろ。 わざわざ、むやみにする必要性が無い。 「フィア、ありがとう」 「いいよ~、気にしなくて」 感想は、美味しかった。また今度、食べに来よう。 1人で・・・は駄目だな。 だって、ここのクレープ屋は以上に女性のお客が多い。その中で、男1人単体で向かうのはキツイ。 だから、ディアスとか連れて来よう。 そう決意し、アイスが溶けかかっている、自分のクレープを一気に食べ終えた。 クレープを食べ終えた後は、そのまま遊ぶわけでもなく仕事に戻り、配達先に向かう。 元々休憩していただけなのだから。 正直、今すぐ帰りたいが、その気持ちを押し殺した。 これで、仕事が片付かず無かったら、ディアスに顔を合わすことが出来ない。 文句も言われそうだ・・・多分。本当に仕事が出来なかったら、今日は帰らないだろうな。 ディアスのお小言は、絶対に聞きたくないから。滅茶苦茶煩そうだ。 そういうことで、何も言われたくない俺は、着々と仕事を片付けていった。勿論、フィアと。 今の所は順調に仕事が終わっている。 しかし、時間が進んで変わらない出来事が1つある。周りの視線がうざい。 何故かは知らないけど、ずっと見られている。
/378ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2483人が本棚に入れています
本棚に追加