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何処までも白い空間に5人の少年少女がいた。
共通点があるとすれば皆、高校生であり、この白い空間が何処かわからないということだ。
「ここは本当に何処だろう?」
首をかしげながら思わず呟いてしまった。
この少女、【天白 悠奈-あましろ ゆうな-】もまたゲームに強制参加させられた者の1人であり、あるゲームの勝利者であった。
そして、この空間に一番最初に来た人物でもある。
一番最初にこの場所に来て起きた出来事は、声が何処からか聞こえるだけで他にはない。
どうやら、この空間にある扉が全て消え、決まった人数が揃わなければ話が出来ないらしい。
残りの扉は一つ。つまり1人だ。
まだまだ、時間がかかりそうだな~等と考えていると、不意に隣から声をかけられた。
「悠奈、何か考え事ですか?」
彼女【水奈月 瑠奈-みなつき るな-】もあるゲームに強制参加させられた1人であり、二番目にここに来た人物だ。
そして、瑠奈がここに来て、話していると仲良くなった人物でもある。
同年代であり同性のため、すぐに打ち解けれた仲だ。
瑠奈はとても綺麗で可愛らしい。絶世の美女だよ。
絶対にモテてると確証出来るほどに。
僕はどうか?自分でいうのもあれだけど、かなり容姿はいいよ~
絶世の美女だって友人に言われたことがあるからね~。
毎日告白やら、ラブレターを貰っていたぐらいなんだから、でも全部断ったから今まで誰とも付き合ったことがないや~。
ま~、そんなことよりも瑠奈と仲良くなってから、いろんなことを話あった。
瑠奈が参加したゲームのことについてもね~。
でも、瑠奈が参加したゲームの内容は私とは大きく異なっていたよ~。
ゲームの難しさは、僕とほぼ一緒ぐらいだということが分かったけどね。
「う~ん、少しね~考え事していただけだよ」
彼女の質問に丁寧に答え、疑問点を考えていた。
疑問点はゲームに参加し、勝利者だけがここにいるわけではないということだ。
ここの空間にいる者は半々に分かれていた。
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