†第1章†新たな始まり

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元々フィアは強いと感じていたからⅨとわかった所で驚きもしなかった。 そしてシャルがⅧだってわかったことに関しても特に感想はない。ただ強いそれだけ。 それに旅に出ていたら色んな奴等に会ったから、俺が強いと感じたら大抵強者だからな。 中にはランクが低い者でも強い者はいた。 そのこともあって、ハンターのランクが低いから弱いとは成り立たないと言うことがわかった。ランクが低くても滅茶苦茶強い奴も大勢いるからな。 ギルドとは違い、試験の回数が少ないからしょうがない。 だけどこの世界に転生してから、俺の周りにいる女は何故、基本的に強い人ばかりなんだろう。 まあ、強いことが悪いことではないからいいんだけどさ。 所でフィア達の能力は何だろうな?・・・・・まぁその内わかるだろう。 それに俺自身が能力を教えたくないのに他人の能力を聞くなんておかしいからな。 次はシャルの質問に答えなければな。この質問は簡単に答えれる。 「次はシャルの質問だが、俺が持っていた黒の立方体は爆弾だよ」 さっきの爆弾は中々威力が高いから重宝している。 カイリ達にイラッときた時、追っ払うことが出来るし、戦闘にも使える道具。 それでも俺が作った爆弾の中では威力が低めだけどな。 この話を聞いたフィアとシャルは終始苦笑いしていた。 「もう質問はないか?」 「ないよ~」 「もう大丈夫です」 ふ~やっと終わったな。今は0時か、結構話込んだな。それにしてもカイリ達のせいで、部屋荒れてるな。 掃除が面倒だ。これは明日にしよう。もう遅いからな。 「ね~ディア、今日最後のお願いがあるんだ、僕達」 「お願いの内容による」 お願いか・・・・何だろう?無茶振りは止めてで欲しいがな。俺は一応人間だから、何でも出来るわけではない。 「かまわないよ~。じゃあシャル、ディアにお願いを言って~」 「はい、フィア。ディア、今日一緒に寝かせて貰えませんか?」 なん・・・だと。 そんなの無理に決まっている。疲れが取れる所か、ますます疲れるから。その前に寝れないからきっと。 断ろう。そうしよう。 「・・・・・・」 とても断れる雰囲気じゃねぇんだけど。だって期待している眼差しだよ。本当にどうしよう。どうやって断ろう。 ここはストレートに断るしかない。ストレートに言えばあきらめてくれる筈だ。
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