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「・・・・・・」
上目使い+涙目・・・だと!?クッ・・・フィア、シャル、それは卑怯だぞ。
今のは俺でもかなり効いた。あれは凶器だ。
後更に断りづらい状況になったじゃないか!!
だがここで負けるわけにはいかない。寝る時ぐらいは1人でいたい。
「断る」
フィアとシャルに言った。言い切った。これで安らかに寝れる。
あれ?何で泣きそうになっているんだ。泣かれても困るんだけど。
「ディア~」
「ディア」
『どうして駄目なの?』
く、苦しい。フィアとシャルの抱き着く力が強まった。首絞まっている。息が出来ない。
「何で駄目なの?」
「何故駄目なんですか?」
ぜぇぜぇ死ぬ・・・・少しだけ抱きしめている力が緩まり助かったけど遅かったら死ぬ。
まさかこんな強硬策で出るとは、今後不用意に断ることが出来んな。
「わかった。わかったから少し離れろ。一緒に寝てやるから離れろ!!」
「ホントに、やった~」
「ありがとう、ディア」
はぁ~もう深夜の1時だよ。早く話しを終わらせたかったのに時間がかかりすぎる。明日学校ということがわかってるのかね~。
はぁ~どうしても、ため息がついてしまう。
「ほら、早く寝る準備しろ。フィア、シャル」
元気よく返事して、自分の部屋に戻っていった。
・・・・・・疲れた。本当に疲れた。慣れない環境にいるのもあるけど、今日一日疲れた要因が沢山ありすぎて困る。
・・・俺も歯を磨いて寝間着に着替えよう。遅かったら何言われるかわからん。
今日はもう面倒事は勘弁して欲しい・・・・
俺が寝る準備しろと言ってから、フィアとシャルは準備するのが非常に早かった。
そして3人で寝ることになった。川の字でな。案の定、俺は寝れなかったがな。
それはもうずっと寝れなかったよ。
ベットのサイズからして3人で寝ると狭い。後、暑い。
2人共腕に引っ付くから体を動かせれないから大変だった。
「これ毎日続いたらキツイな。・・・・・・どうでもよかったけど、カイリにコート渡すの忘れていたな。何時でも渡せるから今日でなくてもいいな」
カチカチ時計の針の音が響く。針の音煩い。
今は夜中の3時。俺が寝れないのに対して腕にくっ付いているフィアとシャルはすやすや寝ているし。
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