†第2章†学園生活と漆黒の日常

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【永遠の誓い】は、払う代償によって効力をます契約だからな。それに沢山代償を払うことで相手との契約がより深まる。 払う代償もよく考えなければいけないから悩む。フィアとシャルに聞いてみるかな。 「フィア、シャル。【永遠の誓い】に捧げる代償は決めているのか?」 「決めているよ~」 「決めています」 俺だけのようだな決まっていないのは。 「何を代償にするんだ?」 「秘密だよ~」 「秘密です」 ・・・結局聞いても教えてくれないのね。・・・・・・さて、どうしようかね~。 【漆黒の誓い】ならやったことがあるけど、あんまり参考にならない。代償は大して必要がなかったし。 それに対して、【永遠の誓い】は初めてやるから、どんな代償にすればいいのかわからん。 困った、本当に困った。相手の払う代償と同等にするのがベストなんだが、その払う代償がわからないと来たんだからな。 だからといって、いい加減に考えて代償を払いたくはない。 安易に考える代物ではないし、フィアとシャルのことを思ってのこと。 また、おふざけな契約ではないから、尚更真剣に考えなきゃいけない・・・・どうしようかな~。 「どうかしたの~、ディア」 「代償が決まらない」 「何でも良いよ~」 「そうですよ、ディア」 フィアとシャルは何でも良いと言う。だけど、こればかりはキチンと決めたいからな。 「ディア、そんなに悩むなら私達が先に言いますか?私達が払う代償を聞いて考えて貰っても構いませんよ」 確かに、フィアとシャルの代償を聞いてからでもいいな。むしろ、その方がいいかもしれない。 「わかった。フィアとシャルには悪いが、2人の払う代償を聞いてから考えるよ」 「わかったよ~。じゃあ早速始めよっか」 「そうですね。始めましょう」 俺だけが思いつかなかったのは申し訳ないが【永遠の誓い】を始めることにした。
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