†第2章†学園生活と漆黒の日常

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「我、漆黒の証を持つ者」 「我、聖白の証を持つ者なり」 「我は、汝達との永遠の誓いを立てることを求める」 「我は、汝等と永遠の約束をすることを望む」 「そして、その時は来た。今、再び資格は揃い、聖白と交わる時が」 「我等の運命は交差した。資格が揃いし時、漆黒との契りを結ぶ」 「我は、始める。代償を払い、聖白の証を持つ者と新たな契約を」 「我は、行う。漆黒の証を持つ者に代償を捧げ、契約をすることを」 『【永遠の誓い】』 ふぅ~第一段階終了。 【永遠の誓い】は、特に準備が必要ないが呪文を唱えなきゃ発動しないから面倒だ。 それでも【永遠の誓い】の呪文は正確に言わなくても発動できる。 何故だかは知らないが正確に言わなくても、自然に頭の中で浮かんだ物をそのまま言えばいいから楽。 俺なんてほぼ正確な呪文ではないし、フィアも同じく省略していた。 正確に唱えたら、もう少し長いから省略するのが一番いい。 あっちなみに【永遠の誓い】を始めた時から、俺は封印を解いている状態だ。 封印をしている者は、大体封印を解いた瞬間に力の波動が漏れる。 そのため、部屋中に予め結界を張って、気づかれないようにした。 これは、封印している力によって漏れる量も違う。 俺の場合は封印している力が強すぎるから、絶対に張らなければならない。 そうしなければ、寮に住んでいる者に悪影響も及ぼすし、力がばれたりなどするから好ましくはない。 主に俺は後者が理由。基本的に俺は全く知らない輩が苦しもうが気にしないし。でもまだ理由はある。 こんな深夜に、いきなり強い力の波動を感じたら面倒事になるからな。 そのことが良く分かっているフィアとシャルも部屋中に結界を張りまくっていた。 フィアとシャルも強い力を持っているから沢山張らなければいけなかったよ。 取りあえずこの話は置いといて【永遠の誓い】の話に戻そう。 封印を解いた俺は、【永遠の誓い】の呪文を詠唱している時に漆黒の王だけが使える力が現れた。 どうやら詠唱することで自然に起きる現象のようだな。 その時、現れた力は漆黒化。漆黒の王だけが使える力。この力は異能力だが、魔力や生命力、神力を消費しても使える。 魔法で例えるのがわかりやすいな。闇属性と闇属性の派生属性の邪。簡単に言えば色で見分けが付く。 闇属性は質を高くしても真っ黒にはならない。どうしても薄い黒が混ざった黒になる。
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