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「コイツを試合に入れてほしい」
生徒達は面を食らったかのように唖然とした。
確かに大勢の男子の中に女子が入ると言うのは驚くのは無理もないだろう。
「いやでも女子って…体育で女子なんて歴代でも一人も居ないんっすよ?!女子はお淑やかな印象を持ち、勉学や文芸に励むと聞かされていたんでそんな無理矢理…」
そんな事があるのだろうか…
これまでにこの学園では体育に女子は誰ひとり居ないらしい。
だからシロナとRIRAが私が参加するって言った時に困惑してたんだと納得する。
多分彼女達も冗談で言ったつもりらしい。
しかしこの学園はどうなっている。
「先生、女子一人居ないって本当ですか?」
「ああ、俺もまさかなとは思ったんだが・・引きとめたがお前がびくともしなかったもんでな。なんか女子が体育やっているところも見たかったし」
ここの女子は皆お淑やかなのか!?
「いや、女子は皆運動出来ないって訳じゃねぇんだけどよ。女子はすんげぇ人気なトコに行きたがるんだ」
人気な所?
「なんでもよ、SSクラスってあるだろ?見た事ねえけど、全員超美青年らしいんだよ。だからな、ファンクラブってーの作りやがって、女子は9割はそっちにいっちゃってんのよ」
はあ、女子はイケメン好きと良く言うが…このことか…
「それなのにお前はそんなのには興味を持たず、この体育の授業に来るなんて不思議と思ってな」
「つまりはこの学園の女子達は面食いと言う事ですね」
「ま、そういうことだな」
私、春夏秋冬癒麗はとんでもないところに来てしまいました。
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