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よし。
ナイス金持ち
「なら大丈夫です。脅せる能力は持ち合わせています」
流石に暴力は駄目と判断し、危険とご対面した時は壁に拳をお見舞いするか、回し蹴りで穴を開けるに決定した。
そんな恐ろしい事を妄想しつつも内心で笑っていると、青年が声を掛けてきた。
「俺、EDOって言うんだ。Dクラスなんだけどよ。お前もしかして転入生?」
「そうです。春夏秋冬癒麗と言います。以後よろしくお願いします」
「堅くなるなって―、気楽でいいからよ」
「分かったよ」
「何あの女、EDOくんに馴れ馴れしくして…」
「チョームカつくんですけどー」
「どうせ口だけでしょ」
さっそく危機にご対面してしまいました。
だが気にしない。
「手加減してやるよ。流石に女子に本気だすほど俺も落ちこぼれちゃいないからよ」
「甘いよEDOくん。女子だからの嘗めていると、痛い目にあうんだよ。今から経験しておきなよ。」
「な…なんだよそれ…」
試合が始まりました。
先行は私達のチームのようで、ボールは私の手元で何回も反動で撥ねている。
笛が鳴ったと同時に私は相手のゴールへと走り出す。
「速い!」
「つーか、何で術式使ってねぇの!?」
「術式使ってないであそこまで出来るとはAクラス以上かもな…」
私は滑らかに男子の妨害をすり抜け、ボールを高くゴールにシュートした。
ガコン…トンッ、トントン
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