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「あのね、言っちゃ駄目だよ。セイナちゃんね、Dクラスなんだけど実はSAクラスレベルの知識と魔術を持ってるの。それをセイナちゃんはDクラスの分からない子達に教えてくれて、とっても優しい人なんだよ!」
SAクラス!?
それは凄いとしか言いようがないが…、そうか、セイナと言うその彼女はこのDクラスを卒業させるために自分の事は後回しで他の人に教えているとは―素晴らしい人だと思う。
そういう人を尊敬したいけれど、そんな心も広くない私にそのような事は出来ない。
何せこのような教室でもあるし、やる気ない人ばかりなので、早く抜けたいと言う気持ちの方が上回ってしまうのだった。
「そういえば、魔術の性質とかそういうのは…これ?」
ペラペラとページを捲っているとそれらしきものがあったので訪ねてみた。
「あー、そうそうコレコレ!うーん、私まだ覚えられないのよねーっ!基本もまだ出来ないしーあぁーどうすればいいんだろう」
内容はこういうものだ。
性質は精神を集中させ、放つ場所に気力を込める。
そうすれば自然に身に付くようになる。
最初は精神を集中させることから初め、次に気を込められるかどうかを確認する。
確認したら実際にやってみて、少しでも光線を出せたら合格。
そして効果について、細かい効果についてはBクラスからなので省略。
気を込めれば込めるほど、威力は強くなり、敵の体力を奪い、時には怯えさせることも可能である。…とな。
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