大悪魔(ルシファー)の紅い糸

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「まあ、そんなクラスなんて入れるわけ ないけどね」 最初から諦めていた私である。 そんなの不可能であるし、自分は成績が 悪い方なのでそこまで目指していない。 目標は高く持てと言うが無理なものは無 理である。 というかそれを発言したやつは誰だとい う話だ。 何にしろ、最初はDクラス。 いくらボロかろうが私にとってそれは意 味をなさない。 住めればいいという適当な考えだったの だが…私はこの時気付いてなかった。 自分が特別であったと言う事を… 「おはようございます。これからお世話 になります春夏秋冬と申しm「いやああ ん!!転校生だわよぉぉおお お!!!!!」・・・・何事ですか」 本当に何事である。 何故か私より数センチデカいとされ る、女の子にハグされていた。 何事である。 「あの…」 「何やってるんですか、RIRAちゃ ん!転校生が困ってるじゃないです か!」 ボロい扉から顔を出したのは小柄な女の 子。 どうやらハグしているこの女と知り合い のようで、引き離そうとする。 初対面でいきなり抱きついて来るとは思わなかった。
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