大悪魔(ルシファー)の紅い糸

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「よっ!と」 ここが体育館か… 「広いな」 天井のライトが豆粒のようだ。 「おっ、お前噂の転校生か?」 テノールの綺麗な声がした方向を見る と、インナーを着た人が居て、先輩だろ うかと疑問に思ったが、学生であのよう な服は見た事がない。 「先生でしょうか?」 「良く分かったな!よく生徒と間違えられるんだが…まあいい。俺は体育の先生だ。体育は選択授業なんだが…もしかしてやりたいのか?」 「ええ、体育は好きなので…どういう事をやるんですか?」 「ま、まあ、色々あるんだが今はバスケットボールをやってるぞ。もしかしてやるのか?」 「はい」 なんでさっきからもしかしてって言ってるのかは不思議だが・・バスケは得意分野だ。 「ところでお前、人間なんだろ?」 「そうですが・・何か?」 「術式使えるのか?」 「えぇと…体育と関係あるんですか?」 「馬鹿っ、お前!術式は科目全般で使うんだぞ?」 「そうなんですか?まあ、でもやってみる価値はあるでしょう?」 「…そこまでいうならやってみろ。恥かいても知らないぞー俺ー」 ふと中央に目をやると、何人かでバスケをやっている人がいた。 ―…まあ、普通な感じだな
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