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今のは違う。照れたとかそんなんじゃなくて僕の内面の変化とかじゃなくて、なんかこう表現出来ないような変な感じだ。体験した事がない、幸福感?いや、まだなんか違くて。マッチする言葉が出てこない。言葉というものを覚えたての子供みたいな歯痒さだけをその時は覚えて。
「でも現実的なお前が画に評価をつけるとは思わなかったよ」
何かをはぐらかすように話題を変えた僕に彼女はまた笑って言う。
『現実的って…。私ロマンチストな時もあるんだよ?今はちょっとロマンチストな部分が旅行してるだけで』
「どこに?」
『イタリアン』
「ルネサンス!」
『…』
「…え?あぁ、…すまん」
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