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季節は春。テーマはスタンダードな桜。寂しさを表すために夜桜をイメージしてみた。全体的になんか侘しい、し、空しい。桜メインのくせに桜がやけに端に寄ってる。桜の樹がなんか小さい。黒多め、いや、黒くらいしかないレベル。
『うぅむ、なかなかの出来じゃないか。さすが美術部、貴様プロになれるんとちゃう?』
「何様だよ、てか何弁だよ」
振り向きざまに半笑いで返すと、萩原は『別にけなしてないよ?』と、ふ、とこちらに視線を移して笑う。
『私は絵心ないから憧れる』
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