1 テンプレなのに邪道かよ

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そこで全てを把握した あぁ…召喚に巻き込まれたんだな やっと謎が解けて隣で今だに眠る彼に視線を移す そろそろ起こすか 紫「ちょっと君、起きなよ」 肩を揺すってみると、案外簡単に目を開けた そして第一声 ?「知らない天井だ…」 あ、こいつ…俺と同類なのか? 彼は回りを見回してから俺に視線を戻した ?「あなたが神か?」 紫「どこ見て言ってんの?俺はあんた達にぶつかられた被害者だよ」 ?「…え?」 紫「覚えてないの?」 彼は眉をひそめながらうなり始めると、しばらくして声をあげた どうやら思い出したようだ ?「え…と…すみませんでした!」 勢い良く土下座しようとする彼の頭を素早く抑えた これには相手が唖然としている 紫「君が謝る必要はない 原因はもう一人の学生でしょ?」 ?「え…何で?」 紫「何で分かるか、て?単なる推測だよ さしずめ、君は脇役って所だろ、そしてもう一人は主人公 大方、勇者召喚に巻き込まれたくなくて逃げていた所、主人公がぶつかって、更に前方にいた俺に衝突…結果、巻き込まれた、でしょ?」 ?「ス、スゴイ…全部当たってる…」 紫「仕事上、観察や推測が必要事項だったんでな」 ?「あんた、刑事か探偵?」 俺は首を振って答える 紫「近いが…どっちでもないよ 特に俺の場合は、ね」 笑顔で答えたつもりだけどちゃんと笑えているかな、俺 ?「もういいかな?」 彼とは違う男の声に振り返った
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