279人が本棚に入れています
本棚に追加
「葵、あれっ、見て。
キャアー、かわいいー。
クロちゃんこっちおいで」
あたいを見てセーラー服に身を包んだ女達が手を差し出す。
「ゴロゴロ言ってる。
私達に甘えてるよ」
あたいは女達の近くで座る。
が、体には触れさせない。
「あっ!
私、今日お弁当に魚があったけど苦手だから残したんだ。
食べるかなー?」
「美幸また残したの?」
「葵だっていつも残してんじゃん。
ねぇ、クロちゃん?」
美幸という女はあたいに同意を求めてくる。
最初のコメントを投稿しよう!