0人が本棚に入れています
本棚に追加
私たちが出会ったのは中学1年の4月。
同じクラスで席はそこそこ遠かった。
初めの頃は話した事もなかった、名前すら知らなかった。
初めて話したのは、9月の席替えで同じ班になって、席も近かった。
「…よろしく」
私は人見知りでシャイだった。
君の存在は、同じ班になって知った。
それまで、君の事…全て知らなかった。
そんな僕に君は、知らずに接してくれた。
その笑顔、僕は今でも覚えてるんだよ。
明るくて嘘がなくて…とても眩しかった。
「俺、舛成駿!よろしくな!」
私は聞いてもないのに、君は勝手に自己紹介し始めた…
正直驚いたよ。
こんな奴も、世の中には居るんだな…って。
正直、君は私にとって『うざい存在』だった。
意地悪されるのは、いつも私で。
給食の時間だって…私が大好きな林檎を勝手に食べたのだって。
君だった本当にうざかった…。
今は、そんな事なんて叶わないけどね。
いつも君の話を『やれやれ、面倒くさいな』って思いながら聞いてたよ。
懐かしいな…
あの頃は君の事、全く興味がなかったのにな。
2度も捨てられたのに、まだ君の事を思ってるよ。
嘘付かれて、傷付けられ、しまいには私が全て悪いって悪者扱いだよ。
本当、後悔してるよ。
あの時、君の言葉を聞かなかったら、こんな目には合わなかった。
最初のコメントを投稿しよう!