クラスメイトの僕ら

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私たちが出会ったのは中学1年の4月。 同じクラスで席はそこそこ遠かった。 初めの頃は話した事もなかった、名前すら知らなかった。 初めて話したのは、9月の席替えで同じ班になって、席も近かった。 「…よろしく」 私は人見知りでシャイだった。 君の存在は、同じ班になって知った。 それまで、君の事…全て知らなかった。 そんな僕に君は、知らずに接してくれた。 その笑顔、僕は今でも覚えてるんだよ。 明るくて嘘がなくて…とても眩しかった。 「俺、舛成駿!よろしくな!」 私は聞いてもないのに、君は勝手に自己紹介し始めた… 正直驚いたよ。 こんな奴も、世の中には居るんだな…って。 正直、君は私にとって『うざい存在』だった。 意地悪されるのは、いつも私で。 給食の時間だって…私が大好きな林檎を勝手に食べたのだって。 君だった本当にうざかった…。 今は、そんな事なんて叶わないけどね。 いつも君の話を『やれやれ、面倒くさいな』って思いながら聞いてたよ。 懐かしいな… あの頃は君の事、全く興味がなかったのにな。 2度も捨てられたのに、まだ君の事を思ってるよ。 嘘付かれて、傷付けられ、しまいには私が全て悪いって悪者扱いだよ。 本当、後悔してるよ。 あの時、君の言葉を聞かなかったら、こんな目には合わなかった。
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