4 バイトの子

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さぶっ!寒すぎる!! 午後3時現在、マイナス40℃の極寒の中で仕事中! 四畳半くらいの冷凍室の中、温度を保つため冷風が吹きさらす。 お姉さんのことを昼休みにも思い出して。。。 今後も、お姉さんに会うことはないから、俺は お姉さんを、美化して考えちゃっている。。。 頭を正常に戻すには、 この寒さは最高! 寒過ぎて、もう何も考えられない 30分後、やっとの思いで冷凍室から出る。 寒過ぎで、ジッとしていると体の芯まで凍り付きそう 寒さを紛らすため、その場でピョンピョンと飛び跳ねる。 そうしていると、上司の日下部(くさかべ)マネージャーが 「じゅん、ご苦労さん」と声を掛けてきた。 この人だけだよな 俺のこと、『高橋』じゃなく『じゅん』って呼ぶのは。 うちの会社って、係長級の幹部をマネージャーって言うんだよな。 日下部(くさかべ) (のぼる) 28歳の独身。 仕事は早く、それでいて丁寧、この会社で最速の23歳でマネージャーになった、俺にとって憧れの先輩 。 俺は日下部マネージャーに棚卸し結果の報告をする。 日下部さんは、結果をエクセルに入力したら休憩に入るよう指示した。 2階の事務所で、結果入力した後、事務スペース脇の休憩スペースに移り、設置してある自販機でジュースを選ぶ。
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