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「今の感情は、キャラの感情と同じです。
ですから、キャラのことは考えてはダメです。」
「…それで失敗したら?
会社は…?」
「渡辺さん、その時は、それまでです。」
「そ、そんなぁ…、すごいプレッシャーなんですけどっ」
「大丈夫ですよ、あなたは十代の輝きを出そうとしていますが、それは違います。」
「えっ? だって…marry'sは、それを求めているんじゃないんですか?」
「ひとつ、ヒントを差し上げます。
あなたは今、十代ですか?」
「いえ…」
「それがヒントです。
それでは頑張りましょう。」
わたし達は、その会議に臨んだ。
そして、昨日のカメラテスト映像を出席者全員で確認する。
映像の中のわたし…
〝私、渡辺智子です♪ よろしくお願いします♪〟
。。。なに、これ。
恥ずかしい、かわい子ぶってる。
marry'sの人達は、私をどういう風に捉えているのか…?
チラッと、周りの人達を見る。
何も言わず、ただプロジェクタースクリーンを見ているだけ。。。
は、反応が無い。
渡辺智子は失敗した?
モニターを見ながら手元の資料にメモしたりチェックしたりしている。
そして、今回の起案者らしき人がプレゼンする。
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次回は、4月22日(月)0:00の更新を予定しています。
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