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目覚めはおっさんと共に…
ッ!
体が動かない…
金縛りかよ!
朝から何だよこれ…
体に違和感があるし…
なんか拘束されてるような、嫌な感じ
勇気を振り絞って眼を開けてみる
…………………
横には村井が俺の体をガッチリ抱き枕のように抱いて寝ている…
剛「お前何やってんだよ!!!」
えぇ、全力で殴りましたよ
村井「あべし!」
剛「元から死んでるやつが有名な断末魔を叫ぶな!」
村井「何ですか、いきなり!気持ちよく寝ていたのに…」
そういいながら、村井は剥れた顔をしている
剛「その顔腹立つ…っていうか、なんで此所にいんだよ! 昨日出ていかせたはずだろうが!?」
村井「いやいや、此所はワシの住処ですし、鍵閉めても幽霊ですし、すり抜けますよ?」
剛「……しまった!完全に油断した… ってかお前なんで俺に抱きついてたんだよ! 金縛りになったんだぞ」
村井「いや、無意識というか、ワシの癖って感じなんですよ」
剛「ハァ~、めんどくさい…どうやったら成仏すんだよ?」
村井「成仏なんて元からするつもりもありませんけど?」
……
村井「まあ、ちゃんと部屋を分けてくれましたら、適当にこちらも生活出来きますから」
剛「じゃあ、押し入れで」村井「いや、押し入れは…せめて、畳の部屋とかを…」
剛「わがまま言うなら、強制成仏させるぞ?」
村井「何それ、怖い」
剛「んじゃ、決まりだな」
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