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「平沢さん……」
「岡崎君……」
「ん……」
「……」
そして自然に近付く岡崎君との距離……
本日二度目のキス……
先程と同じように柔らかな感触が私を包み込む。
「……はぁ」
「えへへ、またしちゃいましたね……」
「そ、そうだね……やっぱり照れるな……」
「た、確かになれませんね……
あっ……!」
やはり手を繋ぐことすらまだドキドキしてしまう私達では、キスの二回目だと顔が見れなくなる。
いつものように目線をはずし窓を見てみると外にはいつの間にか雪か降っていた。
「雪だ……」
「本当だ……綺麗だね……」
私達はベッドで横に並びながら外を眺める。
「ホワイトクリスマスだね……」
「そうですね……」
「ねぇ、平沢さん……?」
「はい?
あっ……」
突然ぬくもりを感じる私の手。
「僕、このままでいいのかなぁ……」
「何がですか?」
「いや、だってね、多分僕ぐらいの年の奴らってもっと積極的だと思うんだ?
だからこのままでいいのかなって……」
「岡崎君……その通りだと思います」
「えっ、素直!」
「冗談ですよ、だって他の子のことなんて気にしてないですから知りませんから!
だからね、岡崎君は岡崎君らしくいてください!
私はどんな岡崎君でも、す、好きですから!」
「平沢さん……ありがとう!」
「でも、もうちょっと積極的でもいいかもしれませんね」
「け、検討させていただきます……」
「ふふっ、じゃあ頑張って積極的な彼氏になって私をもっとドキドキさせてくださいね?」
「ま、任せなさい!」
「楽しみにしてますね?
ふふふ……」
「あっ、笑った!
絶対期待してないでしょ!」
「してますよー」
「いや、絶対してないじゃないか……!」
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