入団希望者

2/11
前へ
/12ページ
次へ
春。 私は、途方にくれていた。 やっとの事で就職した大手電子機器メーカーの子会社が入社1年で潰れてしまった。 張り切って家を出た手前、その事を言えずにいた。 そんな事をいっても、残酷というか平等にというか時は過ぎていく。 余りに急な出来事すぎて次を探す活力も出ないままだった。 家から極力出たくなかったが冷蔵庫がカラになってしまった為、渋々スーパーに向かう事にした。 歩いて5分もかからないので重い腰をあげたのだ。 そんな時、1枚の張り紙が私の目に入ってきた。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加