第一章~春~
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春、いつもの大学までの電車の中。 君は、いつものように3号車にいた。 僕は「あの子」に恋してるんだ、自分でもわかるくらい。 まあ、知っているのは名前くらいなんだけど。 いつも話しかけようとするけど、なかなかかけられないし。 いつも友達に話し掛けるみたいに、簡単に出来たらいいのに。 「次は東雲<しののめ>駅」 「降りなきゃ。」 僕はいつものように東雲駅で降りる。 「あの子」と同じ駅で。
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