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大学が終わって、また東雲駅に僕は戻ってきた。
また電車に乗り夕景<ゆうけい>駅まで戻る。
今日は帰りの電車に、「あの子」はいるだろうか。
電車がやって来たので、僕はそれに乗った。
いつもの癖でやはり3号車に来てしまう。
でも今日の帰りは…
「あの子」が居た。
もうちょっと座っていたかったが、小さな子どもが入ってきたので、席を譲ってあげた。
「次は夕景駅」
アナウンスがあり、駅に着いてドアが開いたので、そこで降りた。
ここからは自転車で家まで帰る。
自転車置き場に来て、自転車に乗ろうとしていたとき、僕は奇跡が起きた気がした。
「あの子」…最果 美空<サイ八テ ミソラ>…が居た。
話しかけるなら今だ!
そう思った。
「あ、あの!」
「はい?」
「いきなりですけど…
友達になってください!」
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