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「もしもし平多?」
「あ、ゆうか」
「あのね、ごめんね」
「何が?」
「この前のことって言うか今までのこと」
「なに急に…」
「私少し我が儘だったね…口先だけなのを覗いたら最高の彼氏なのに」
「口先だけとか余計何だけど」
「ははっ。不安にさせたよね。いっぱい私の為にしてくれたのに二言目には文句ばっか言ってごめん。好きも平多ばっかりでそれに返事するだけで自分から恥ずかしくて言わないし。ごめんね色々」
「うーん、確かに不安だった。いい彼氏になるためにがんばった。ゆうかの理想の彼氏になるために。でもいいんだそれは俺が勝手にしてることで、それに無理に好きなんて言わなくていい、素直にならなくてもいい。気なんか使うな。ただ1つ言わせろ口先だけかもしれないし期待に添えないこともあるけど全部口先だけな訳じゃない」
気がついたら平多が目の前にいて
目を見つめられた
「お前の傍にずっといる。これだけは守ってきた。これからも守る。だからあんまり俺を見くびるな」
「うん………。」
帰り道いつもより平多の背中が大きくみえた。
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