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「ふふふ。ふーっはっはっは! 見ろ、章太郎! これがおれたちの思い描いた未来! これこそが、予期されていた世紀末の姿なのだ! ふわーっはっはっは!」
両手を掲げ、狂ったように大笑いしているのは、南条光輝だった。
光輝のどんぐりのような瞳が見下ろす荒れ地には、無数の人(だったもの)が蠢いていた。
ごぼうのような土色の肌はただれ、めくれ、筋肉繊維をむき出しにしている。
顔も腐ってしまったのだろう、ぶらんぶらんと振り子のように揺れる、飛び出した眼球や、頬まで裂けてしまった口からは、長い舌が垂れ下がっている。
一般的には『ゾンビ』と呼ばれる、生前は人間だった者たちが、ただうろうろと徘徊していた。
“この世界”では。
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