第一章

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 原子力発電所に変わってエネルギーを生み出すことになった《クォーツプラント》では、時空間の歪曲が頻発、それは徐々に増幅を続け……大爆発を、引き起こした。  クォーツプラント一号機、原発を一基潰して建造された福井県の敦賀クォーツ発電所は、半径三キロメートルがすり鉢状にえぐれ、跡形も無く消滅した。  原発ごと、なにもかも。  結果、本来であれば絶対に交わることのなかった“並行世界”が繋がって――  ――日本は、混沌の坩堝と化した。
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