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代わりにお姉様方の部屋や、萌え文化の溢れる怪しげな界隈のショップに連れ込まれたりが増えていった。
お姉様方は章太郎を着せ替え人形のようにして写真を撮り、眺め、触り……いろんな方法で、愛で始めた。
おいしいお菓子やケーキが貰えれば後はどうでもよかった章太郎にとって、自分が何をされているのかを理解しようとする気は起らなかった。
「おかしいな?」とは思っても、それを口に出すつもりはなかった。
が、ある日、章太郎はいつも連れ込まれるお姉さんの部屋で、衝撃的な本を発見する。
それは、自分と同じ年くらいの小学生の男の子が、イタズラをされているマンガだった。
なにがどうなっているのか、この時の章太郎には、絵を見てもよく分からなかった。しかし、これだけは本能的に察知した。
“このお姉さんたちは、ヘンタイだ”と。
そう気付いたところで今までされてきたことを振り返ると、章太郎は激しい自己嫌悪に襲われた。
女の子の格好をさせられて写真を撮られたり、やけに短パンをはかせたがったり、おかしなところを撫でくり回されたり……。
これらの出来事は、今では章太郎のトラウマとなっている。
反動から、年下の子しか好きになれなくなるほどに。
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