第一章

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「ば、ばか、光輝! そんなに軽くっ……」  章太郎は絶句した。  重大なミスを犯した者に、東雲がどんな処罰を下すかなど、《開発科》の生徒であれば、誰でも知っているからだ。  それらの中には、半ば伝説と化しているような、信じがたいものもある。  反省していることをアピールしても容赦のない東雲が、こんな態度の者をどう扱うか?  そして、東雲の教育における基本の一つは、”連帯責任”だった。将来を見据え、チームでの規律や成果を重視する。  そう考えただけで、章太郎はまた異世界に飛んで行きたくなった。
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