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「コホン。では、続きを話すね。私は誰か。私は、日本節句、七夕の長の后、仙女織姫。天帝の怒りを受けし者」
「お、織姫?」
「そう。で、今日は何の日か。それは君の誕生日であり私の魔力が最大限まで上がる日、七夕」
そう言いながら近づいてくる織姫、さん。
「そして最後、何故君は生きているのか」
やっとか....。
「私が君を選んだから」
「....」
一番分かりにくい答えだ。
「とりあえず、今言った事を頭に入れてこれから話すことを聞いてね」
「....」
「ここは、天の川の中流に位置する私と夫、彦星と会う場所なの」
そう言って指を鳴らす。
すると、芝生の地面だと思った場所が消えて黒に無数の星がちりばめられた地面と川が現れた。
「数百年前、私はここに来て、彦星と愛を誓い合った。そして、天帝、私の父親が怒り、私の行動に制限を掛けた」
「牛?カ織女の話か?」
「言い伝えはね」
「言い伝えは?」
「本当はね、それから100年後ぐらいに天帝が制限解いたのよ」
解いた?
「私はその100年間でオリンポス12神と同等の魔力が溜まるようになったの」
「オリンポス12神って....ギリシャ神話の?」
「そうよ」
「そうよって....」
信じられない。
信じられるわけがない。
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