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「な、なんでそんなことを....」
「えーと、さっき魔力がどうとかって話したでしょ」
「さっきのオリンポス12神と同等を得て天帝に恐れられてここでの魔力の発散を余儀なくされたっていう嘘話ですか?」
「もー嘘じゃないって」
「証拠がありませ」
言い切る前に僕の顔を熱風が通り過ぎた。
「熱っ!?」
僕は驚いて振り返ると先ほどからあった小さい惑星が業火に包まれていた。
織姫さんを見ると眉間に皺を寄せ憤っていた。
「....すみませんでした」
とりあえずこれは謝っておこう。
「分かればよろしい」
そう言って、元の笑顔に戻った。
「....その魔力は一応発散されるんだけど、今日、地球でいう七夕では私の魔力は最大限まで回復してしまうの」
回復?
「どれぐらいまで?」
「不可思議」
............................
僕はその単語を聞き理解するまで数瞬の時を要した。
だが、理解したその瞬間
「不可思議ぃ!?」
素っ頓狂な声をあげ、その単語を復唱した。
「うん」
「ちょちょちょちょふ、不可思議って!!」
「10000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000よ」
「普通に10の64乗って言った方が楽です」
「情報の確認よ」
「はぁ....」
てそうじゃなくて!!
「どんだけ魔力あんですか!!」
「おー信じるようになったね」
「話を逸らさないで下さい!!」
「逸らしてない逸らしてない。....いつもはほとんど零に近い魔力なんだけど今日だけは最低、那由多までしか下がらないの」
「那由多....」
10の60乗....
「で、ここに君が来た理由に直結します」
やっとか....。
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