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「あぁ、大丈夫。何もしないから」
にこやかに言う美女。
「そう言われて信じる人間がいるか?」
「うーん....いるんじゃない?」
首をかしげケタケタ笑いながらそう言う女性。
「さて、君はこの状況を理解できていないようだから丁寧に教えてあげるよ」
「....」
怪しすぎる....。
「まず、どこか。ここは君の生きてた地球の大気圏外、そこにあるパラレルエリア。7-7、七夕よ」
「....は?」
更に突拍子の無い事と言うか話というか、それが出てきて余計?が増えた。
「次に、何でここにいるか。君が自殺したから」
「は?」
さらに、?が増えた。
「で、私は」
「ちょ、ちょっと待て!!い、一旦整理を!!」
えーとここはパラレル、で、ここ来た理由は僕が自殺したから?
「支離滅裂で意味が分からない」
「かなり分かり易く説明してると思うけどねぇ....あ、そうか」
そう言って手を叩く女性。
「な、何だ?」
「君の知能レベルだと簡略化しすぎは反応できないのね」
「....バカにしてんのか?」
「全然。むしろ、褒めてるのよ」
そう言って、懐から一枚の紙を取り出した。
「IQ177、全国でトップクラスの運動能力、169人に1人しか嫌わない整った顔、他人を気にして自分を省みない自己犠牲の精神、自分を律する厳しい心。どこにバカにする点があるの?」
........
「....全部嘘だ」
「嘘と言い切れる証拠は?」
「....僕は普通の人間で他人を傷つけ、それに耐えきれないで逃げた。だから」
「嘘?自分を悲観しすぎよ。まぁ、唯一悪い点はそこら辺かな?」
「....」
なんなんだこの人....。
「僕に関わるのかって?」
「な!?」
「読心術ぐらいはお茶の子さいさいよ」
....神か?この人。
「観察眼はガイアちゃんの次くらいかしら?」
ガイア?
ガイアってギリシャ神話の....。
「うーん....。とりあえず私の話を聞いてから質問で良い?」
「....」
僕は戸惑いつつ頷いた。
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