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あの契約後、私達は時間が合えば食事したり、暇さえあればメールしていた。
健太の優しさ、真っ直ぐな性格やチョッとだけ強引な所も、少しずつ分かってきた。
そしていつの間にか、終わった恋が完全に過去形になっていて、……変わりに、違う感情が私を苦しめていた。
あの日交わした契約が、私の心の障害になっていたんだ。
友達契約 。
友達だから近くに居られる。
けれど… 友達だから踏み込んではイケない領域がある。
健太今でも忘れられない人を待っているのかな？
日増しに大きく膨らむ感情を押さえきれなくなった私は、あの契約から一年以上が過ぎた今日、私は契約解除の申請をしようとしてるんだ。
新たな契約を更新出来なかったら元に戻せないリスクを抱えながら、契約を結んだファミレスに健太を呼び出した。
恋人契約の為のチョコレートを持って、健太が来るのを待ってるんだ……。
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