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「凜華ぁ~!!おっはろ~!!」
「おはよ~。早苗」
朝からテンションが高いこの子は、小学校からの大親友の高梨早苗。
そして、あたしは笹原凜華。
一応、学級委員長もやっているあたしは、自分で言うのも可笑しいけど、クラスの中心人物。
休み時間は、必ず友達とふざけ合ったりしゃべったりと、明るい性格。
あたしのクラス____影山高校2年F組は男子も女子も仲良くて、今までで一番いいクラスだなって思う。
でも_______
「今日も相変わらず地味だなぁ…」
「ほんとほんと。いっつも、読書とか有り得ないんだけど~」
あたしのクラスには、1人。クラスで目立たない存在。
いわゆる、「地味男子」がいます。
「…か。…りんか。…りんかぁぁぁ!!」
突然大きな声が聞こえたから声のした方向を見ると、わざとらしく口に両手を当てて叫んでいる早苗。
「…どうしたの?早苗」
そう返事をすると、
「笹原。お前、今は何時かわかるか?」
いつの間にか教室にいた先生に聞かれ、時計を見ると____8時10分。
朝の学活の時間だった。
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