first story

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「…あはははっ!!凜華面白いね。アンタ。」 今は、昼食の時間。仲のいい女子数名と輪になって学校の屋上でお弁当を広げている。 「面白くなんかないよ。全然。クラスのみんなに笑われちゃったんだからさ~」 あたしは、朝の学活で起きた出来事にたいして、1人愚痴る。 みんなは、お腹を抱えて笑ってる。 大抵、女子が集まったらどんな話をするのかなんて定番で、 「…そういえば凜華。好きな人いないの?」 来ました…恋愛の話。 「…うん。いないんだなぁ。それが」 なんて言ってるけど、本当はいる。でも、みんなには言えない。だって、あたしの好きな人は_____永島和人。つまりクラスの地味男子だから。 あたしの好きな人が永島くんだってみんな知ったら、どんな反応するんだろう。やっぱり、変。とか有り得ない。って言うんだろうか。それとも、いいんじゃない?って言ってくれる? 永島くんは、みんなに好かれてるとは言えない人。でも、あたしは知ってる。本当は永島くんはみんなが思ってるような人じゃないってこと。
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