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「折角、こうやって知り合えたんだから、少しお話ししませんか?」
さっきまで自分の時間を邪魔されて、無茶苦茶イライラしていた沙羅だったが、癒し系の声を聞いているうちに、怒りも落ち着いてきて、何だか、もう少し、この声の持ち主と話しをしたいと思った
「すこしならいいですよ」
「あー、よかったー。なんか友達が、ちょー綺麗な声だったって言うから、俺も聞いてみたくて、こうやって謝りの電話を入れたんだけど、本当に綺麗な声ですね」
ぽっ!
沙羅は照れ臭そうに
「そんなことないですよー」
と言った
「仕事してるんですか?」
そう聞かれて、ちょっといたずら心が芽生えて
「してるよ」
と答えた
「へぇー。何の仕事?」
「うーんとね、夜の仕事だよ」
「マジで?!じゃあキャバ嬢?」
「ふふ。まあそんな感じかな」
「声も綺麗だけど美人さんなんだね」
「どうだろねー」
少し含みを持たせて言ってみた
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