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チリリン!
チリリン!
一本の電話が鳴った
「もしもし、高木です」
電話に出たのは高木沙羅
高校2年生の青春真っ盛り
夏休みでのんびり音楽を楽しんでいた時にかかってきた電話だった
「デートしようぜー!」
(は?なんだこれ?こいつ何者?)
そう心の中で思いながら口にした言葉は
「どちら様ですか?うちは高木ですけれど、間違っていませんか?」
相手は聞いているのか聞いていないのか、はたまたスルーされてるだけなのか判らない…
「なぁ、デートしようぜー!」
何度もその言葉を繰り返す
段々ムカついてきた沙羅は
「いい加減にしてください!」
と、ガチャンと電話を切った
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