187人が本棚に入れています
本棚に追加
/494ページ
もう電話に出たくない沙羅はソファーにおいてあるクッションで電話を隠してみた
しかし、クッションなんかで音がかき消される訳もなくリンリン鳴っているのが聞こえる
無視無視！
と、しばらく放置するものの鳴り響く電話のコール音
あー、もうっ！
しつこく鳴り響く電話に負け、受話器を取る
｢はい｣
嫌々な声だ
｢あの～。さっきは何度もすいませんでした｣
ん？
さっきの奴と声が違うような気がする
｢適当に電話番号を押して、いたずら電話をして遊んでたんです｣
｢あー、そういう事ですかー｣
つて、いたずらに付き合わされてたのか？
ふぅ、、、
妙に納得した沙羅は考えるより先に声が出た
｢あのー、さっきの人と違うんですか？｣
｢ああ、違いますよ。あまりにもしつこくリダイヤルするから謝りの電話をしました。本当にすみません｣
(な、なに？この声。思いっきりストライクじゃん)
少し低めの甘い声で、ちゃんと礼儀もわきまえてる声だった
最初のコメントを投稿しよう！